
経済学者・成田悠輔氏がゲストと「聞かれちゃいけない話」をする対談連載。第4回目のゲストは、横尾忠則さんです。
※この対談のノーカット版は後日、「文藝春秋PLUS」で公開予定です
横尾 今日は成田さんと経済とかお金の話をしなきゃいけないんだけど、僕はお金に関しては何も語る資格がないような気もするんですよね。僕は財布を持ってないんですよ。いつもこれが僕のあれで(と、片方のポケットからくしゃくしゃになったお札や紙の束を取り出す)。あと小銭はこっち(反対側のポケット)へ……領収書とか、もう使えないテレホンカードもあったり。
成田 テレホンカードなんてひさしぶりに見ました(笑)。何年持ち歩いてらっしゃるんですか。
横尾 もう10年も20年も持ち歩いてますね。タクシーに乗って、いざお金を払おうと思ってポケットから出したら、足りなくて「運転手さん、悪いけど僕が乗ったところが僕の家だから、後で取りに行ってくれる?」とかね。
成田 「横尾忠則さん、無賃乗車で逮捕」っていうパフォーマンス見出しアートを(笑)。でも、そういうお金と直交する姿勢がアーティストとしては自然な気もします。アートって本来は生きたり感じたり考えたりすることそのものなわけで、お金とか値段とかどうでもいいじゃないですか。だけど現代のアートは投資商品化して、値段で順位がつくようになってます。アートの金融化についてはどう思われますか?
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2025年6月号