悪徳占い師による霊感商法に引っ掛かり、8年間“スピリチュアルの沼”にハマっていた浜田ブリトニーさん(46)。開運グッズの購入などに総額約1500万円を注ぎ込み、プライベートもスピリチュアル優先の生活を送っていたという。

 しかし昨年、“スピリチュアルの沼”から抜け出すことに成功。自身の経験や後悔、反省をメディアで発信している。そんなブリトニーさんに、霊感商法に引っ掛かった経緯や、スピリチュアルにハマった理由、集めた開運グッズなどについて、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)

浜田ブリトニーさん ©三宅史郎/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

元々は手相を見てもらったりテレビの占いを見る程度だった

――ブリトニーさんは元々、占いなどが好きなタイプだったんですか?

浜田ブリトニーさん(以下、ブリトニー) 小学校の頃、おまじないとか占いが流行っていて、「マイバースデイ」とか「おまじないコミック」とか占い雑誌を集めるのが好きだったんです。思い返せば、その頃からスピリチュアルなことに興味があったのかもしれない。

 でも、特にハマることはなかったですね。大人になってから、占い好きのお友だちに付き合って手相を見てもらうことはあったし、テレビでラッキーカラーがピンクって言われたらピンクを着てたけど、それくらいでした。

――本格的にスピリチュアルにハマる前に、人間関係のトラブルを抱えていたそうですね。

ブリトニー そうなんですよ。しかも、同じ時期に不動産投資詐欺にも遭ってしまって、2000万円くらい損切りしたんです。さらに海外の投資詐欺にも遭って、どん底でした。

浅草で「CAFEオカオカ」を運営している

――トラブルが重なっちゃったんですね。

ブリトニー 経営している漫画カフェが新宿にあるときは、昼はカフェ、夜はバーというスタイルで営業をしていたんですけど、あまりにも不幸が続いたので、バー営業の時に「最近ついてないから神社にお参りでも行こうかな」ってネタっぽくお客さんに話してたんです。

 そしたら、とある男性のお客さんから「占いで見てもらったらいいんじゃない?」って言われて。話を聞いたら、占い師のコンサルタントをやってると言うんですよ。