悪徳占い師による霊感商法に引っ掛かり、8年間“スピリチュアルの沼”にハマっていた浜田ブリトニーさん(46)。開運グッズの購入などに総額約1500万円を注ぎ込み、プライベートもスピリチュアル優先の生活を送っていたという。

 しかし昨年、“スピリチュアルの沼”から抜け出すことに成功。自身の経験や後悔、反省をメディアで発信している。そんなブリトニーさんに、悪徳な霊感商法の手口、スピリチュアル生活の内容、友だちを失ったときの状況などを聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)

“スピリチュアルの沼”にハマっていた頃の浜田ブリトニーさん(写真=本人提供)

◆◆◆

ADVERTISEMENT

「人気占い師さんが、全身ルイ・ヴィトンの服を着て…」スピリチュアルにハマり、セミナーに通い始めた

――占い師やスピリチュアルに関する情報はどうやって集めていたのでしょうか。

浜田ブリトニーさん(以下、ブリトニー) 最初は、占いコンサルタントの人に占い師を紹介してもらってました。でもハマってからは、自分で占い師をYouTubeで検索するようになって。

 そうすると、YouTubeのアルゴリズムで占いの動画ばかり出てくるようになるので、その動画を見るようになったんですよね。

 で、動画を見てたらその占い師に会いたくなる。そういう感じでどんどんいろんな占い師に会いに行くようになるわけです。

 でも、中にはセミナーに参加しなきゃ会えない占い師もいて。そういう人に会うために、セミナーに行くようになりました。

――いつ頃からセミナーに行くようになったんですか?

ブリトニー 占いにハマり始めて2~3年くらい経ってからですね。

インタビューに応じてくれた浜田ブリトニーさん ©三宅史郎/文藝春秋

――セミナーはどんな感じなんですか。

ブリトニー YouTubeでいつも見てる人気占い師さんが、全身ルイ・ヴィトンの服を着て、すごい高そうな時計を付けて、いかにも成功者って感じの雰囲気で「自分がいかにして開運したか」を語るんです。

 大体、「昔は死のうと思っていた」みたいな話から始まって、ヴィトンの服や高級腕時計を見せつけながら「今ではこんなに成功しています」という話で終わる。基本的に喋りがすごくうまくて、自己啓発セミナーみたいな感じですね。