悪徳占い師による霊感商法に引っ掛かり、8年間“スピリチュアルの沼”にハマっていた浜田ブリトニーさん(46)。開運グッズの購入などに総額約1500万円を注ぎ込み、プライベートもスピリチュアル優先の生活を送っていたという。

 しかし昨年、“脱スピ”に成功し、現在は自身の経験や後悔、反省をメディアで発信している。そんなブリトニーさんに、スピリチュアルの沼から抜け出したきっかけ、“脱スピ”後の生活、自身の経験を公表した理由などを聞いた。(全3回の3回目/1回目から続く)

浜田ブリトニーさん ©三宅史郎/文藝春秋

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「家の中は開運グッズの博物館みたいになっていた」8年間で総額1500万円をスピリチュアルに投資

――最終的に、どれくらいのお金をスピリチュアルに使ったんですか?

浜田ブリトニーさん(以下、ブリトニー) 8年間で1500万円ぐらい使ったと思います。内訳は、開運グッズだけで1000万円くらい。残りの500万円がセミナーやサロン、パワースポット巡りの交通費って感じですね。

 遠方の神社とかにも行ってたし、沖縄にも行ってたんですよ。沖縄はパワースポットが多くて、パワースポットを巡るツアーもあるくらいなんです。

――開運グッズは何個くらい持っていたのでしょうか。

ブリトニー 数えきれないです。家の中に世界中の神様がいて、アマテラスや大黒様、弁財天様、イエスキリスト様もいて、その隣にお稲荷様もいるわけ。もう家の中が開運グッズの博物館みたいになってましたから。

 フィギュアをコレクションしてるような感覚で、当時はグッズをレイアウトしながらうっとりしてましたね。

 

「何十万円も支払ってお祓いをやったのに、まったく効果がなかった」スピリチュアルをやめた“きっかけ”

――それほどスピリチュアルにのめり込んでいたブリトニーさんが、スピリチュアルをやめたきっかけは?

ブリトニー スピリチュアル好きの友だちに「本物の能力者」という人を紹介されて。その人から「あなたは絶対にお祓いをしないといけない先祖のカルマがある」って言われたんですね。

 それで何十万円も支払ってお祓いをやってもらったんですけど、お祓いが5分くらいで終わって、しかもまったく効果がなかったんです。不安を煽られてお金だけ取られた形ですよね。