「マルチ商法のような感じだった」「一気に冷めた」セミナーに行くのをやめた理由

――恐怖を煽る系の占い師もいるとおっしゃってましたね。

ブリトニー あと、スピリチュアル好きの友だちから誘われたセミナーに行ったら、マルチ商法のような感じだったんです。

「このセミナーに人を連れてくると波動エネルギーが溜まってどんどん運が良くなっていくから、たくさん人を誘って、会員数を増やしましょう」って講師が言っていて。

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――まさにマルチ商法のような仕組みですね。

ブリトニー よくあるマルチ商法みたいに、商品とかを売るんだったらまだいいほうですよね。一応、手元に残るものはあるわけだから、誘われたほうもそれを使えるし。

 だけど、そのセミナーの場合は、ただ人を誘ってお金を払わせるだけのシステムだったから、「人を巻き込むのは違うな」と思って一気に冷めて。それに、そのセミナーの広告塔にもされそうだったので、怖くなって行くのをやめました。

“スピリチュアルの沼”にハマっていた頃の浜田ブリトニーさん(写真=本人提供)

「チャクラも波動も整えてるのに、なんでわたしがこんな目にあうの」矛盾を感じて“脱スピ”を決意

――そこから、徐々に“脱スピ”へと向かっていくわけですね。

ブリトニー その時、他にも嫌なことがたくさんあって、不正出血するくらい悩んじゃって。

「こんなにスピリチュアルのグッズを揃えて、チャクラも波動も整えてアセンション(※次元上昇すること)してるはずのわたしが、なんでこんな目にあうの」って矛盾を感じて。そこから「もうスピリチュアルはやめよう」って決意できました。

――セミナーにも行かなくなった?

ブリトニー セミナーにはあまり行かなくなったんですけど、スピリチュアル好きの友だちからは引き続きパワースポット巡りに誘われて。パワースポットに行ってグッズを買わないのは変なので、やめたいのにグッズが増えていく時期もありましたね。

スピリチュアル系のグッズをたくさん集めていたという(写真=本人提供)

――開運グッズには1000万円くらい使ってるとおっしゃってましたよね。

ブリトニー 一番大変だったのは、集めた開運グッズを捨てることですね。北海道まで買いに行ったドラゴンの置物とか、もう二度と手に入らない限定品とか、すごく小さいのに10万円する石とかもあって、それを全部捨てるのには葛藤がありましたね。

 開運グッズって、自分を守ってくれるものだと思って買っているから「これを捨てたら呪われるんじゃないか」っていう恐怖もあって。