というわけで、私もセルフレジを使って注文。サンドイッチの種類を押せば、デフォルトでおすすめのソースなりパンなりが設定されているから、特に具材にこだわらなければ最短2プッシュで注文までいける。これは便利だ。
サンドイッチを実食します
今回私が頼んだのは、カリとろチーズバジルチキン。単品は税込590円で、ポテトドリンクセットにすると税込960円。
レジで注文をすると番号札が発券されて、呼ばれるのを待つ。ちなみにテーブルには電源コンセントもあるから作業などもできそうだ。ただ、実際見ているとサッと食べて帰る人が多く、もっぱら利用シーンは携帯の充電ぐらいのようだった。
そうして待っていると、「817番の方~~」と呼ばれる。カウンターで商品を受け取ると、驚いた。
何かの様式美なのかと思うほど、サンドイッチ・ポテト・ドリンクがきれいに並べられて出てきた。しかも、サンドイッチの紙はかなりきれいに折り込まれている。私の記憶では、サンドイッチは紙にサッと包まれ、軽く包装されるだけだったが、こんな出し方になっていたとは。
見た目は通常のサンドイッチのようだが、パンにチーズがコーティングしてある。また、奥にはバジルソースがかかったチキンが仕込まれている。
一口食べると、野菜のシャキシャキ感が口に広がる。その奥から、風味の良いバジルの匂いをまとったチキンの登場。野菜のシャキシャキと、チキンの柔らかい感じがお互いを補い合っている。
さらに食べ進めると、パンにコーティングされたチーズが顔を出す。チキンとバジルとチーズが合わないはずはない。強めの風味を持つバジルをチーズが和らげる。素材はそれぞれ一長一短、良いところもあれば悪いところもある。それをカバーするのも、また素材である。
それぞれがお互いに協力し合って食感と風味の対比を生み出し、一つのサンドイッチを成立させている。これは、口の中の世界平和だ。
気付いたら、もうそこにサンドイッチは無かった。平和な時間は過ぎるのが早い。
個人的には、よりチーズ感があってもいいかも、と感じたが、それはチーズ大好き党の意見。もっとも万人受けするバランスに抑えられている、といったところだろう。



