2025年8月15日でちょうど「終戦の日」から80年。「週刊文春 電子版」では、ニュースの名解説者、俳人、法の番人、若き研究者が、いま戦争を語る総力特集「戦後80年を紡ぐ」を展開。池上彰が戦争に関する参政党による主張を徹底検証、また直木賞作家・小川哲の寄稿、近現代史研究者・辻田真佐憲の論考まで一挙配信している。
日本の戦争 徹底解説|池上彰のそこからですか!? 夏の集中講義
かつて日本はなぜ無謀な戦争に乗り出したのか。参議院選挙で躍進した参政党を検証しつつ、当時の政府が「いまさらやめられない」戦争に突き進んでいったわけを、池上彰が“全力”解説。1…

小川哲「日本が戦争への道を進んでしまった理由」|戦争を読む、観る、行く
なぜ日本は、アメリカと戦争を始めたのか。戦争について知ろうとすると、開戦から敗戦まで、戦中に起きた出来事だけに目を向けがちです。しかし、戦争は突然始まるわけではない。様々な要因が歯車のように少しずつ…

辻田真佐憲「戦争の本質は「B面」にある」|戦争を読む、観る、行く
歴史には、レコードのように、A面(表)とB面(裏)があります。表が政治や経済、軍事、外交であれば、裏は当時を生きた生活者の日常――音楽や映画、スポーツ、食べ物、流行といった「物」、いわば文化(史)に…

堀川惠子「証言者なき時代に戦争を書く」|戦争を読む、観る、行く
松井石(いわ)根(ね)陸軍大将をご存知でしょうか。南京攻略作戦の司令官にして、戦後、A級戦犯として死刑に処せられた人物。その松井が遺した「陣中日記」を翻刻した本が、松井の元秘書によって出版された。元…

河西秀哉「戦争責任から象徴天皇制への模索」|戦争を読む、観る、行く
アジア・太平洋戦争はいかに終わったのか、なぜ天皇制は敗戦後も維持されたのか、日本史研究における大きな研究課題の一つであろう。その解明を試みた、戦争を知るための必読入門書であり、私自身の研究に影響を与…

ミニシアター6館が薦める「戦争ドキュメンタリー作品」11選|戦争を読む、観る、行く
「戦後80年」とは、戦争体験者が自らの言葉で語ることのできる限界、言い換えるなら記憶を受け継ぐべき喫緊の時でもある。その時代に私たちへ教訓を残してくれるのがドキュメンタリー映画である。この稿では多く…

戦争は日常のなかにあった いま行くべき戦争企画展|戦争を読む、観る、行く
見ることは知ること、そう説いたのは昆虫学者ファーブル。考え、理解することの入口へ誘う「見る」という行為は、書物や図鑑では気付かない学びと新たな疑問を与えてくれる。 戦争をテーマにした企画展が各所で開…

片山杜秀 × 永井玲衣|戦争を巡る「哲学対話」《気鋭の哲学者が迫る》
私は「戦争」という言葉に出会っていない──。「戦争を知らない」コンプレックスを抱えていた──。戦争を語り継ぎ、自ら考えるための「対話」の方法。片山 お目にかかるのは初めてですが、永井さんのご活動、「…

「俳句に詠まれた軍靴の時代」文春俳壇 《特別編》|選者・池田澄子
「文春俳壇」の選者でおなじみ、俳人の池田澄子さんが、戦前・戦中に詠まれた俳句を厳選して紹介。そこから見えてくる当時の景とは──。 俳句といえば、花鳥風月や移ろいゆく季節、その中での人の営…


