ひめにぃ様 自分ではあんまりヤンキーをやっていたって感じでもないんですけど。ただ、家で一人で過ごす時間が長かったり、家庭環境があんまりよくなくて。それでたぶん寂しくてそういうところに行っちゃったんじゃないかな、という。
母が飲み屋で働いていて、夜は家に誰もいなかったので。それで中1ぐらいから、夜遊びに行ける友達を見つけて遊ぶようになりました。
ヤンキーから足を洗った理由
――ちなみに、どんな感じのヤンキーだったんですか?
ひめにぃ様 典型的な感じじゃないですかね。みんなでバイクで走ったり。あと、喧嘩とか……。
――かわいいものが好きなのに、ヤンキーの格好をしているわけですよね。どういう気持ちだったんですか?
ひめにぃ様 ヤンキーの格好はまわりに合わせてしていたって感じですね。正直、ダサいなと思ってたし。ヤンキーってピチピチのTシャツに細身のジーパンみたいなのをはいている人が多いんですけど、ああいうのダサいなって思っていました。
――ヤンキー仲間は女装について、何か言ってましたか?
ひめにぃ様 結構偏見が強くて「やめといたほうが良いよ」みたいな感じでしたね。ただ、こっちもどの道、あんまりその人たちと関わりたくないなと思ってたんで。
つきあいがあったのも、中1から17歳くらいまでなんですけど。17歳ぐらいの時には完全に関係を切っちゃって。そこからは何もないですね。
――そうなんですね。ご家族に対しては、初めて女装を見せたときのことは覚えてますか?
ひめにぃ様 気づいたら、家族とか気にせず道具を集めて勝手に女装していたので、はっきりとは覚えてないですけど……。でも、高校1年生ぐらいのときだったと思います。そのときの家族の反応は「うーん……」みたいな感じでした。
――女装中に、お兄さんに殴られたことがあったとか。
