女装がバレて「家族に殴られた」事件
ひめにぃ様 そうですね、1回ありました。「俺の唯一の弟なのに、なんで?」って思ったんですかね。あんまりしゃべるタイプじゃないんで、わかんないですけど……。
うちはお父さんがいなかったので、兄がお父さん代わりみたいな感じで。厳しいタイプだったんです。
――殴られたあとはどうなったんですか?
ひめにぃ様 家族会議みたいになって。当時はまだ今と違って、多様性の時代でもなかったし、家族もよくわからないから「女装してるってことは、女の子になりたいの?」とか聞かれて。それで「普通にただかわいいものが好きなだけで、女装するのが好きなだけ」と話した記憶があります。
――徐々に理解してもらえたんですか?
ひめにぃ様 本当に徐々に、ですね。17歳ぐらいから仕事始めて一人暮らししちゃったんで、そこからあんまり家族にも会わなくなっちゃったから。気づいたら女装してSNSで活動してて、時代も変わって……みたいな。最近は普通に仲良くやっています。
――Twitter(現X)で女装を投稿し始めたのはなにかきっかけがあるんでしょうか?
ひめにぃ様 承認欲求ですかね(笑)。女装を誰かに見てほしいと思って見つけたのがTwitterだったという。始めたのは、18〜19歳くらいの時なので、9年ぐらい前です。
最初は普通に女装の写真を上げてたんですけど、もっと見られたいなと思ったときに、昔の写真との比較画像を出したんです。そしたらアクセスが伸びはじめて。
職人をやめて「YouTuber」に
――18〜19歳というと、高校卒業後に始めた感じですか?
ひめにぃ様 いや、高校は卒業してなくて。高1で中退して、職人をずっとやってたんです。最初は板金屋をやって、その後ずっと防水屋をやっていたんです。で、20歳で職人を辞めて、池袋の(女装)コンカフェで働き始めて、という。YouTubeも、その時に始めた感じですね。
――ちなみに、なぜ職人の仕事を辞めたんですか?
ひめにぃ様 日焼けするんですよ、めっちゃ。自分のなりたい見た目からかけ離れちゃって。あと、筋肉もできちゃうし。ガタイが良いのはすごい嫌だったんで。さっきも最初に「意外と背が高いんですね」って言われたんですけど、僕、実は背が高いとか言われるのめちゃくちゃ嫌いなんです。筋肉もできるだけなくそうと思って。
それで職人は辞めたかったんですけど、なかなか辞めさせてくれなくて。強行突破で、無理やり飛んで辞めました。
ときには「危ない目」に遭うことも…
――そうだったんですね……。ひめにぃ様のXといえば、ナンパ待ち企画(女装して街中でナンパ待ちする)が度々バズっていますが、撮影中危ない目にあったことはないのでしょうか?