「大丈夫」「やれます、私」が口癖に
以降はオファーが絶えず、『マルモのおきて』(フジテレビ系)、『DOCTORS~最強の名医~』(テレビ朝日系)、『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)など数多くの話題作にメインキャストとして出演。とりわけ真面目で正義感が強いヒロインとしての需要が高いのは、確実に『コード・ブルー』の影響と言えるだろう。
なお人生でオーディションを受けたのは『ニライカナイからの手紙』と『どんと晴れ』の2作品のみで、それ以外の作品にはすべて直接オファーを受ける形で出演してきた。それは比嘉が女優としての確固たる地位を築いても手を抜くことなく、一つひとつの作品で着実に爪痕を残してきたからに他ならない。
真面目でストイックな性格は自他ともに認めるところで、2022年にトーク番組『グータンヌーボ2』(フジテレビ系)に出演した際には「大丈夫」が口癖で、どんなにしんどくても「やれます、私」と言ってしまうことを明かしていた。
2021年には適応障害の治療のために活動休止を発表した深田恭子の代役で『推しの王子様』(フジテレビ系)の主演を急きょ務めることに。その時もクランクインまでわずか1週間、かつ出演作『にぶんのいち夫婦』(テレビ東京系)の撮影を終えたばかりという状況にもかかわらず代役を快く引き受けた比嘉。
外見だけは好みな年下のダメンズを中身も理想の男性に育てようとするカリスマ女性社長を、気高くもチャーミングに好演し、初挑戦となるラブコメで新境地を開いた。
それをきっかけに、主人公がレズビアンであることを自認するまでの過程を繊細に表現した『作りたい女と食べたい女』(NHK総合)、悪女とも言える役で鬼気迫る演技を見せた『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)、自身のキャリアで最もニュートラルなヒロイン役に挑戦した『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系)など、出演するジャンルや役柄の幅もさらに広がりを見せている。
