――お姉さんを見ていて、芸能界の難しさを知ったことはありますか。

澪奈 姉は昔、「クランキー」や「トッポ」とロッテのCMによく出ていたんですよ。ただ、その時期にメディアで「好きなお菓子は何ですか」って聞かれたんですよ。姉は素直に「ギンビスのアスパラガスが大好き」と言っちゃって、それで始末書になっちゃったってのはありましたね(笑)。

――なるほど。それは厳しい面です(笑)。

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澪奈 ロッテに限らず、姉は広告にもよく出ているので、最近だとテレビをつければ「ソニー損保」のCM、渋谷に行けばヤクルトの広告に出ている。どこにいっても姉がいるんですよね。だから存在が消えなくて、それで気を張っちゃう部分はあります。もう慣れてはいるんですけど、それでもちょっとリラックスできないなってのはありますね。

――澪奈さんは役者ですが、お姉さんの作品を見ることはあるんでしょうか。

澪奈 たまに見ます。最初は姉という意識が強くて、お芝居が頭に入ってこなかったんですけど、最近は私なんかがいうのも生意気なんですけど、違和感ないお芝居になってきていて、作品を見ていても入り込めるんです。それこそ「ドクターX」くらいからですね。

 今のパートナーさんがマネージャーさんになったぐらいから、姉のお芝居が劇的に良くなっていて。2人でちゃんと台本読み合わせをしているみたいなんです。なので姉にとってターニングポイントなんじゃないかなって思いますね。

©榎本麻美/文藝春秋

犬のバーターでテレビ出演し嫉妬したことも…

――なるほど。ドラマを見ていて思うんですが、内田有紀さんは驚異的に若いですよね。

澪奈 よく「奇跡の何歳」みたいに言われてますね(笑)。自分のやりたいことをちゃんと追求してやってるから、中身が若々しいんじゃないかなって思います。あと体をよく気遣ってます。姉はお酒は飲まないんですが、昔は炭酸飲料を飲んだり、甘いものを食べたりしていたんですけど、ある時から、マイボトルで、白湯しか飲まなくなりました。

 うちの犬が出る野外のドッグショーに姉がついてきたことがあったんですが、ドッグショーって待機する時間が長いんですよ。そうしたら撮影現場で使う大きめの日傘を差して、あぐらをかいて、瞑想し始めちゃって。「えっ、ここで始めるの? 内田有紀だってバレちゃうよ」って思うんですけど、姉は体のためだったら気にしないんです。こっちがヒヤヒヤしちゃうというか。

 そういえば私は姉のバーターで仕事をもらったことはないんですけど、一時期犬のバーターでテレビに出ていたんです。