9月18日発売の週刊文春the Styleでは、読者調査から紐解くメンズ美容を男性美容研究家の藤村 岳氏による監修でご紹介した。特にヒゲ剃りに関しては幅広い年齢層の男性が悩みや苦手意識を抱えていたことが判明。そこでオンラインでは、優れた性能と買いやすい価格を併せ持った電気シェーバーのおすすめを、藤村氏に聞いた。

Supervision:Gaku Fujimura
Composition &Text:Ayano Endo

 ヒゲの濃さやクセが気になる男性にとって、日々のQOLを左右するシェーバー選び。価格のことを気にせず選ぶのであれば、どのブランドも最上位のフラッグシップモデルが間違いないというのは大前提ですが、初期投資5万円以上という金額に尻込みして遠ざかるのはもったいない、というほど最近の電気シェーバーは進化しています。今回は比較的買いやすく性能もよい2万円台以下のモデルから目的に合わせた商品をピックアップしました。(藤村氏)

日々のメンテナンスを楽したい人は
自動洗浄機能付き充電器がセットのものを

 ハイエンドモデルよりミドルレンジでは自動洗浄機能付き充電器(以下洗浄器)の価格がダイレクトに反映されます。本体の機能を重視するか、オプションの充実度を上げるかが選択の基準になってくるでしょう。洗浄器の使用を勧めたいのはとにかく時間のない人。洗浄から乾燥、充電までが一差しで完結します。(藤村氏)

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Panasonic
ラムダッシュ 3枚刃
ES-L381W

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 3枚刃を搭載した3Dに密着するヘッドと、1分につき1万3000回のストロークで毛を逃さず剃り切る。コンパクトサイズでありながら洗浄、乾燥除菌、フル充電まで90分で完了する全自動洗浄機能を搭載した充電器付きで2万円台というバランスの取れた人気機種。ボディのグリップ感の良さも随一。¥28,700(編集部調べ)/パナソニック(パナソニック 理美容・健康商品 ご相談窓口 TEL 0120-878-697)

濃いヒゲをとにかくすっきりさせたい人は
剃り上がりに全振りした本体投資型のものを

 洗浄器は楽な分それなりに場所をとりますし、メーカーによっては洗浄液や洗浄カートリッジを定期的に補填・交換する必要がありランニングコストもかかります。また、ヒゲの濃い人にとっては刃の枚数はダイレクトに剃り上がりを左右しますから、予算を本体につぎ込むというのもまた賢い選択と言えるでしょう。(藤村氏)

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ブラウン
シリーズ8 
8510s-V

 濃いヒゲにも安心の4+1カットシステムを搭載。ブランド独自のアゴ下PRO密着ヘッドで、極限の0.05㎜の深剃りが可能。音波振動テクノロジーが毎分1万回の微振動を起こし肌への摩擦を軽減したり、ヒゲの濃さを読み取り自動でパワー調整するなどのインテリジェンスも評価したい。シンプルなスタンド式充電器とポーチが付属する。¥24,100(編集部調べ)/ブラウン(ブラウンhttps://www.braun.jp/ja-jp

 

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マクセルイズミ
everedge IZUMI PREMIUM
IZF-E863W-K

 業界初6枚刃の電気シェーバーを開発した実力派ブランド。派手なプロモーションはせずフラッグシップモデルが3万円以内で買えるというコストパフォーマンスは見逃せない。また常識を逸脱した推奨寿命5年という強靭な刃が、剛毛もパワフルにと剃り上げる質実剛健さにも惚れる愛用者多数。¥24,500(編集部調べ)/マクセルイズミ(マクセルイズミ株式会社 お客様ご相談センター TEL 0570-783-137)

くせ毛や根元が寝たヒゲには
回転式シェーバーという選択肢も

 これまで紹介した3機は、T字カミソリ感覚で使える往復式の電気シェーバー。多くの日本人の毛質や生え方にフィットする一方、くせ毛のキャッチには弱い傾向が。毛が寝てしまう、毛の向きが一定でない人には回転式がおすすめ。きちんと剃るにはシェーバーの回転と併せて円を描くように動かす必要があります。(藤村氏)

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Philips shaver 7000 Series
ウェット&ドライ電動シェーバー
S7886/10

 柔軟性に優れたヘッドが360°回転し、顔や頭の輪郭に沿って動くアイコニックなシェーバー。1分間に最大9万回カットするスチールプレシジョン刃は、1ストロークで従来品よりも17%多くの毛を深剃りできる。ヘッド部分に施された微細なマイクロビーズが非コーティング素材と比較して摩擦を30%軽減し、肌に優しいという特長も。¥15,180(編集部調べ)/フィリップス(フィリップス・ジャパンhttps://www.philips.co.jp/

電気シェーバーのポテンシャルを高める
プレシェーブローションはマスト

 電気シェーバーだと剃り味が物足りないという声を耳にしますが、それは手入れの順序を間違っている場合がほとんど。手動のT字シェーバーと違い、洗顔前のドライな肌にプレシェーブローションを塗布してからシェービングをしましょう。プレシェーブローションを取り入れることで滑りが良くなって剃り上がりに大きな差が出るだけではなく、摩擦から肌を守り、スムーズな刃運びで時短にもつながるので一度取り入れると手放せなくなるはずです。(藤村氏)

微粒子スムースパウダー入りで
完璧なコンディションに整う

サクセス プレシェーブローション

 粘度の少ないさらさらのローションタイプは手早く塗り広げられて便利。肌荒れを防ぎつつ、シェーバーの往復運動をアシスト。¥726(編集部調べ)/花王(花王相談窓口 TEL 0120-165-694)

液垂れしにくいジェルタイプは
電気シェーバー初心者も使いやすい

ギャツビー プレシェーブジェル

 とろりとしたテクスチャーでアゴ下にもステイ。保湿効果があるヒアルロン酸を配合し、ヒゲ剃り後の肌のカサつきを抑える。¥660(編集部調べ)/マンダム(マンダム お客さま相談室 TEL 0120-37-3337)

監修
男性美容研究家
藤村 岳 さん
 

Profile
1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の書籍編集で植物の薬理作用やアロマテラピーの、転職先の『オレンジページ』では料理や健康などのインナービューティの知識を得る。独立後、シェービングを軸とした独自の男性美容理論を展開し男性美容家のパイオニアとして2000年代の前半から活躍。『Web LEON』にて連載執筆中。企業へのコンサルティングも手がける。