警察に連絡した“援交狩り男たち”はその後…

 菊池も殴られたが、途中で逃げ出し、助けを求めるために110番通報した。

 警察が駆けつけたところ、佐藤は虫の息で横たわっており、病院へ運ばれた。全身打撲で全治1ヶ月の重傷だった。

写真はイメージ ©getty

 その間の経緯について何も知らされていなかった美保さんは警察に被害を申告。やがて2つの事件がつながったのだ。

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 警察は佐藤と菊池に暴行を加えた暴力団組員らを傷害容疑で逮捕したが、佐藤と菊池も回復を待って、美保さんに対する集団強姦未遂と監禁の疑いで逮捕された。

 暴力団組員らは容疑を認めたが、「連中のやったことは許しがたく、義侠心からやったことだ」という主張を繰り返した。

「あいつらはダニみたいなものだ。同じことを2度としないようにさせるためには、被害者以上の恐怖を味わわせて、体で覚えさせるしかない」

 一方、佐藤と菊池は「彼らが怒るのも無理はない」と納得した上で、次のように供述した。

「自分たちはテレクラや出会い系サイトで売春相手を募る女性たちを蔑視していた。彼女らに金を払ったことなんかなかった。今後、こういう過ちを起こさないためには、そこに近づかなければいい。今回の件でそのことがよく分かりました。もう2度としません」