PCのキーボードを日々操作していると、突如として、キー入力がいつもと異なる反応になってしまうことがあります。例えば「Shift」キーを押して英単語の先頭の1文字だけを大文字にしたつもりが、逆にそこだけ小文字になってしまったり、あるいは文中に文字を数文字追記したところ、その後ろ数文字に上書きされてしまったり——といった具合です。
こうした症状は決して「何もしていないのに勝手になった」わけではなく、キーボード上のふだん使わないキーを気付かないうちに押してしまったのが原因であることがほとんどです。上のケースで言うと「Caps Lock」と「Insert」キーがその犯人です。
それならばいっそ、そのようなキーごと無効化してしまえばよいのでは? と誰もが思いつくわけですが、使えなくしてしまうとそれはそれで困ることもあります。
今回は、Windowsに存在するこうした特殊キーにはどのような種類があり、どのような目的を持って存在しているのか、また無効化しても差し支えないかどうか、実際に無効化する方法も含めてチェックしていきます。なお説明にはWindows 11の最新バージョンを用いています。
「Caps Lock」、そもそも何のために存在する?
この手のキーの中で、最も話題になることが多いのはCaps Lockでしょう。アルファベットを大文字に固定しておくためのキーですが、Shiftキーの直上という押しやすい場所にあるぶん不意に触れてしまいやすく、また周囲のキーと違って「一度押すとオン、もう一度押すとオフ」という独自の挙動だったりと、誤操作しやすい要因がそろっています。
そもそもアルファベットを1文字だけ大文字にしたければ、Shiftキーを押しながら入力すれば済むわけで、役割的には必須というわけではありません。いつの間にかCaps Lockキーがオンになっていて、大文字と小文字が逆に入力されてしまい、再入力を余儀なくされた、そんな経験がある人は多いはず。そうしたストレスを減らしたければ、いっそのことキーごと無効化しても差し支えありません。
ではキーの無効化というのは、具体的にどう行えばよいのでしょうか。


