大学を中退し、保守派団体を設立
カークは大学を中退し、18歳で若者対象の保守派団体「ターニングポイントUSA」を共同設立。やがて各大学を訪れ、ディベート形式で学生たちに自身の主張を発するツアーを開始する。意見の異なるリベラルの若者とも進んで議論を繰り広げ、それがカークのトレードマークとなった。今回の事件は、今秋の大学ツアー「アメリカン・カムバック・ツアー」の初日に起こった。
カークは同時にポッドキャスト「ザ・チャーリー・カークショー」も始め、最も人気のあるポッドキャスターの一人でもあった。
以下はカークの主張の一部。
「フェミニズムを拒否しろ。テイラーよ、夫に従いなさい。君は主導権を握ってはいない」
スーパースターの歌手、テイラー・スウィフトとNFL選手トラヴィス・ケルシーの婚約についてのコメント。
「答えはイエスだ。赤ん坊は生まれるだろう」
中絶反対派のカークが「自分の10歳の娘がレイプによって妊娠したら?」と聞かれた際の返答。
「民主党はアメリカの白人が減っていくのを喜んでいるのだ」
「アメリカ民主党はこの国を憎んでいる。彼らはこの国が崩壊するのを見たいのだ。アメリカの白人が減っていくのを喜んでいるのだ」
カークは非白人の移民が増えればアメリカの白人と置き換えられてしまうという陰謀論「グレート・リプレイスメント(置き換え理論)」の提唱者でもあった。
カークは1960年代の公民権運動、そのリーダーであったキング牧師を批判し、反DEI*。2020年に白人警官によって殺害され、BLMムーブメントを引き起こすこととなった故ジョージ・フロイドを「クズ野郎」と呼んだ。
*DEI=「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion(包括性)」の頭文字を取ったもの
