映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』で脚本・監督・編集・出演を務めたオダギリジョーと、ドラマ版から引き続きの出演となる麻生久美子の対談後編。ドラマ「時効警察」の名コンビで、長年の友人でもあるふたりが、映画の制作秘話を語り合った。(全2回の2回目/最初から読む

オダギリジョーさん、麻生久美子さん 撮影:山元茂樹

僕にとって麻生さんはなくてはならない協力者

──テレビドラマシリーズ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」を、なぜこのタイミングで映画)化することになったのですか。

オダギリジョー(以下、オダギリ) ドラマのシーズン2の後、もう1本書いて欲しいと言われ、新しく脚本を書いたんです。ただ、それは「どう頑張ってもテレビドラマの制作費では収まらない」と言われてしまって。だったら製作委員会を立ち上げて映画にしましょうか、という案が出てきたんです。

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©「THEオリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウMOVIE」製作委員会

麻生久美子(以下、麻生) そうだっけ? なんか、いろんな短編を書いてた時期もあったよね?

オダギリ あった、あった(笑)

麻生 漆原の話で、「ミュージカルになるかも」みたいなのもあって、私が歌詞を書いたこともあったよね。あの、私が書いた歌詞って、どこにいったの?

オダギリ 確かに(笑)。そんな話もあったよね。書いてもらった歌詞はちゃんと持ってますよ。

麻生 持ってる?

オダギリ もちろん。麻生さんには、ドラマシリーズのときから毎回いろいろと手伝ってもらって、本当にありがたいなと思っています(笑)。今回もいろいろネーミングを考えてもらったもんね。

麻生 ホテルの名前やバスの行き先も考えました。

オダギリ 本当に、僕にとって麻生さんは、なくてはならない協力者ですよ。

麻生 はいはい(笑)。

オダギリジョーさん、麻生久美子さん 撮影:山元茂樹

ボイスパーカッションをしながら前髪を切る

──本作ではインド映画のようなダンスシーンも登場します。

麻生 ダンスは撮影に入る前にオダギリさんから「今回は踊ってもらうからね」と言われて、「え~、苦手なのに」と思いながらやりました。そもそも、なんでダンスシーンを入れようと思ったの? 『RRR』が好きだったとか?

オダギリ その映画は観てないけど、もちろん参考にはしたよ。

麻生 え~、観てないの? 私は観たよ! あ、もしかして、流行したから観てないの?

オダギリ みんなが観ているものって、なんか観る気にならないんだよね(苦笑)。

麻生 だと思った(笑)。