犯人たちのその後

 犯行後、現場から逃走。ビーチでアリバイの口裏合わせを行った。しかし、マーティからの電話で出かけたまま朝になっても帰らないボビーの父親が警察に通報し、すぐに捜査が始まる。自宅にやって来た警察に事情を聞かれたマーティはしどろもどろになり、捜査員に大きな疑惑を抱かせた。また、マーティと自分を警察が重要参考人として捜査していると理解したリサは母親に犯行を告白。

 アリは母親に殺人を目撃したと仄めかし、リサの従姉妹デレクはゲーム仲間に犯行の一部始終を白状。ボビーの遺体は事件から4日後に発見され、ほどなく事件に関与した7人全員が逮捕される。

 裁判は1995年から始まり、公判でいじめの実態が明らかになったものの、ボビーの父親が腕利きの弁護士を雇ったことで、実行犯のマーティ、ドナルド、カウフマンには想像以上に重い刑が言い渡される。まず、マーティには一審で死刑が宣告され、控訴審で20年間仮釈放なしの終身刑に。

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 2025年5月現在もフロリダ州の刑務所に収監中である。また、ドナルドは終身刑で確定した後、刑務所に武器や薬物の持ち込みなど20件の違反行為が加算され、現在はフロリダ州クレルモントのレイク矯正施設に収監中。また、カウフマンは30年間仮釈放のない終身刑を宣告され、フロリダ州デイトナ近くのトモカ矯正施設で服役している。

 男性たちの中で唯一、ボビーに危害を加えなかったズヴィルコは懲役11年の判決を受け1999年10月に釈放され、後にミズーリ州でトラック運転手になった。