髙峰 ミスマガのワイルドカードはポイント制で競うものだったんですが、女の子から「ずっとあなたのことを応援していたんですけど、イベントに行くのも女の子だから恥ずかしくて。やっとネットで応援することができてすごくうれしいです」とメッセージが届いたんです。グラビアって男性にしか届かないものだと勝手に思っていた部分があったのですごく嬉しかったです。

 そうしてメッセージを送ってくれた女の子の中に、私と同じで女性を好きな子がいて「じゅりちゃんが女の子が好きって言ってくれていて、私もこれでいいんだって思えるのがすごい嬉しかった」と言ってくださって。今の活動をしていてよかったなって思いました。

©佐藤亘/文藝春秋

――髙峰さんご自身は周囲に女性が好きであると明かしていますし、お話を聞いているとあまり悩まれていないようですが、他の方の悩みなどは聞きますか。

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髙峰 自分はあまり悩んだことがない分、悩んでいる方の気持ちに寄り添えない時もあるなって思うんですけど、マイノリティとして悩んでいる方の方が多いと思います。例えば同じレズビアンの子が私を見て「こんなに何も考えずに生きててもいいんだ」って思ってもらえたら嬉しいなって思います。

「このままだと私が楽しいと思える世界に行けない」

――8月にはサンミュージックへの移籍を発表し、名前も「やしろじゅり。」から「髙峰じゅり」へと改名しました。移籍はどういう経緯だったんでしょうか。

©佐藤亘/文藝春秋

髙峰 10代で撮影会をしている時に業務提携を結んだ事務所はあったんですけど、その事務所がいろいろとゴタゴタしてしまって、宙ぶらりんな状況になっていたんです。

 そこで「アライブエンタテインメント」という事務所のマネージャーさんにお会いした際に、芸能の仕事をしたいという気持ちが強くなっていた時期なので「このままだと私が楽しいと思える世界に行けない気がするんです」と相談したら、「じゃあうちに来る?」と言われて、昨年の11月に所属しました。

 アライブに入ってからはお芝居のレッスンに定期的に通わせていただくようになって、ドラマのエキストラをさせていただいたことがあったんです。

 初めて本物の役者さんの演技を間近で見る機会があって、それがすごい自分には素敵に思えて。初めて本気で演技をやってみたいと思うようになって。アライブのマネージャーさんに相談したところ、だったらサンミュージックさんの方がいいんじゃないかと、紹介していただきました。