今年8月に老舗芸能事務所「サンミュージックプロダクション」への移籍を発表したグラビアアイドルの髙峰じゅり(21)。レズビアンであることを公表している彼女だが、実は16歳の時に家を出て、一時は公園で寝るほど苦しい暮らしをしていた。

 そんな彼女に、野外で寝ていた頃に知った大阪の人の優しさ、7歳年上の恋人との同棲、生きるために必要だった撮影会への思いについて聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)

髙峰じゅりさん ©佐藤亘/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

高校生がホテル暮らし…助けてくれる大人もいた

――16歳で家を出て大阪に一人で出てきたということですが、住む場所はどうしたんですか。

髙峰じゅりさん(以下、髙峰) 3か月くらいはホテルに住んでました。ちょうどコロナの時期で「Go To トラベル」ってあったじゃないですか。あれのおかげで1泊2000円くらいでちゃんとしたお部屋に泊まれたんです。それで同じ部屋をずっと借りて住んでました。

――高校生がホテル暮らしだと怪しまれませんか? 歩いていたら補導されそう。

髙峰 そうですね。なんで補導されなかったんだろう。大阪の優しさだったのかな。ただ、ホテルに泊まれず、外で寝ていた時期もありました。

©佐藤亘/文藝春秋

――えっ? 野外で寝ていたんですか。

髙峰 全然ありました。ホテルが高くなって泊まれなくなった時は、公園で寝たり、人通りが少ない屋根がある店のシャッターの前で寝たりしてました。

 本当に明日生きていくお金がない、食べるものもない、今着ている服がいつまで持つか分からないみたいな時間を過ごしていて。期間としては長くないんですけど、その時の記憶が自分の中で強くて、20歳ぐらいになるまでずっと引きずっていました。