スポーツ界で子どもが「小さな大人」として扱われる現実に強い問題意識を投げかける、ベルギーの新鋭レオナルド・ヴァン・デイル監督の長編デビュー作。共同プロデューサーとしてクレジットされるのは、社会問題に光を当て続けてきたベルギーの巨匠ダルデンヌ兄弟。また、この物語に共感を示したテニス界のスター・大坂なおみがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねる。15歳の天才ジュニア選手ジュリーを演じたのは、実生活でも若きテニス選手であるテッサ・ヴァン・デン・ブルック。

 ◆◆◆

 

おじろ・まこと 1982年、埼玉県生まれ。2006年に漫画家デビュー。代表作には映画化もされた『君は放課後インソムニア』など。現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」で『しすたれじすた』を連載中。

© 2024, DE WERELDVREDE
© 2024, DE WERELDVREDE
© 2024, DE WERELDVREDE

STORY
ベルギーのテニス・アカデミーに所属する15歳のジュリーは、将来を嘱望されるプレーヤー。しかしある日、担当コーチのジェレミー(ローラン・カロン)が指導停止になった事実を知らされ、彼の教え子の少女が命を絶った事件を巡る不穏な噂を耳にする。選手を対象にヒアリングが行われ、ジェレミーと近しい関係だったジュリーに負担がのしかかる。テニス協会の選抜入りテストを間近に控え、日々のルーティンを崩さずトレーニングに打ち込むジュリーだが、なぜかジェレミーに関する調査には沈黙を続ける。

 

STAFF & CAST
監督:レオナルド・ヴァン・デイル /出演:テッサ・ヴァン・デン・ブルック、クレール・ボドソン、ピエール・ジェルヴェー、ローラン・カロン/2024年/ベルギー・スウェーデン/100分/配給:オデッサ・エンタテインメント/©2024, DE WERELDVREDE

次のページ 写真ページはこちら