「めちゃくちゃ面白いやろ」排泄物を食べさせる動画を拡散

 法廷に現れた山下被告は、五厘刈りの頭に鋭い目つきをしており、一方で橋本被告は大柄でどしっとした感じだった。橋本被告は事件内容を聞いてるときに、被告人席で時折笑みのような表情を見せることがあったのが印象的だ。

 筆者が傍聴したこれまでの裁判では、3件の犯行が明らかにされており、それぞれ概ね同様の内容だ。被告人の3人は、かねてAに暴力を加えており、恐れさせていた状態に乗じて、大便を触らせたり口にさせたりする行為を3回にわたって行った。

 3件の行為は、おおよそ1週間に集中していた。さらに驚くことに、2回の行為は路上に落ちていた大便に対する行為であったのだが、3回目の行為は、橋本被告が出した大便を口にさせるというものであった。

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 事件の経緯について、検察官は冒頭陳述で次の主張をしている。詳細な内容は今後の公判で明らかになるが、弁護人は検察官の証拠について概ね同意をしている。

主犯の山下被告(SNSより)

 共犯者である橋本被告と、もう1人の竹内孔志被告は、主犯の山下被告が働く店で働いたり、手伝ったりする関係性であった。Aも同じく店舗を手伝う関係性であったのだが、あるときAが店の売り上げ金を持ち出してしまうという事件が発生。その場で弁済し、刑事事件化はしなかったという。

 しかし、そこから被告の3人は「罰ゲーム」と称して、暴力、冷水をかける、ピアスの穴を開ける、そして路上の大便に指を突っ込ませて舐めさせる――といった行為を始めた。

 Aに大便を口にさせる行為について、被告人らは知人らに「めちゃくちゃ面白いやろ」などというメッセージとともに動画を共有していたのだという。裁判の場では、実際にその動画が証拠として放映された。後編では、その動画内容を基にして、あまりにもグロテスクな犯行現場の様子を明らかにしていく。

次の記事に続く 「はい、ごっくん」「何味?」10分以上も“罰ゲーム”として排泄物を食べさせ…大阪トレカ店で起こった“鬼畜リンチ”の衝撃内容