柴咲コウにとって5年ぶりの主演ドラマ『スキャンダルイブ』(11月19日よりABEMAにて無料配信)。「芸能事務所の社長」という、自身と重なる役どころを熱演している彼女に、役として、柴咲コウ本人として、「週刊誌」や「芸能界の闇」に抱く思いを尋ねた。(全4回の1回目/#2、#3、#4を読む)
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柴咲コウと『週刊文春』の縁は…
――25年以上、芸能界の第一線で活躍されていますが、『週刊文春』の「原色美女図鑑」に出てくださるのは初めてですよね?
柴咲 そうですね、おそらく(笑)。長いことやっているもので、全部が全部を覚えていると、新しい物事がなかなか入ってこなくて。うまいこと忘れていっているんだと思います。
――誌面にご登場いただくのは初めてですが、間もなく配信される主演ドラマ『スキャンダルイブ』には、文春がモチーフの『週刊文潮』が登場します。
柴咲 (『週刊文潮』を手に取りながら)あはは、ほんまや!
――柴咲さんと文春の縁と言ってよいかはわかりませんが……。
柴咲 いいことだけ書いてください(笑)。
プロデューサーから「温めている企画があるんです」
――『スキャンダルイブ』では、芸能事務所の社長・井岡咲を演じられています。実業家でもある柴咲さんと通じる役柄ですね。
柴咲 お話をいただいたのは、もう数年前なんですよね。『スキャンダルイブ』のプロデューサー、藤野(良太)さんとはもともと長いお付き合いで。彼がフジテレビに在籍していた頃、ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』(2012年)の主題歌を依頼してくださったんです。そこから私のライブツアーの映像制作を手伝ってもらうようになって、「柴咲さんとまた面白いことを一緒にやりたい。温めている企画があるんです」と。その後しばらくして「ぜひ読んでください」とプロットを渡されました。当時から井岡さんの設定はほぼ固まっていたかな。
――全6話すべての脚本をお借りしたのですが、「まずは1話だけ」と読み始めたら止まらなくなり、うっかり終電を逃してしまいました。ここ最近の文春砲総ざらいというか、世の中の揺れ動きが鮮やかに映し出されていて。


