「ちょっと、なんでここにいるの!」「マスゴミ!」

 連休最終日の10月13日、前橋市中心部の一角で穏やかではない怒号が飛び交っていた。厳戒態勢の中心には、あの女性市長の姿が――。

◇ ◇ ◇

ADVERTISEMENT

フェイスブックで拡散、本人もシェア

 秘書課長(当時)との「ラブホテル密会」報道で全国の注目を集め、市議会から「進退」を問われる小川晶・前橋市長(42)。市役所には数千件の意見が届いているなか、「市民有志一同」を名乗る人々によって「小川あきら 市民対話会」が開かれたのだ。マスコミ排除で行われた「対話会」の一部始終をお伝えする。

10月2日、囲み取材会見で話す小川氏 ©︎時事通信

 まず、「対話会」は市の公式行事ではなく、マスメディアを通じた広報もほぼみられず、突如として小川市長支持者のコミュニティで告知されたものだ。前橋最大のお祭り「前橋まつり」に市内が沸く11日、支持者らのフェイスブックで「一連の騒動について 市長に直接聞いてみよう!」と銘打った「対話会」のお知らせがじわじわ拡散され、同日夜には、小川市長自身も投稿をシェアした(現在、小川市長のシェアは確認できない)。

 告知によると「対話会」は午前と午後に計6回実施。各回20人ずつの参加者を募り、注意事項として「前橋市外の方、マスコミの方はご遠慮ください」とあった。

市民対話会のお知らせ

住所、氏名と「身分証明書が必要です」

 事前に申し込んだ一人が言う。

「当日朝になって、住所が分かる身分証明書を持参するように指示があった。しかも、会場が変更になったと連絡もあった」