――めげないといいますか、逆境をチャンスに変えられる強さを持ってるのはすごいですね。

清水 自分でいうのもなんですけど、私の出演したシーズン4はメンバーが比較的大人しかったのもあって、私の切り抜き動画が抜群にバズっていたし「バズれば叩かれるのは仕方ない」と割り切っていたんです。

 当時はとにかく「知名度をいかに増やせるか」を考えながら出演していて。街で声をかけられることも増えて、私のアンチだった方から「本物はかわいいね」と言われる日もありました(笑)。

ADVERTISEMENT

 

「1人のメンバーに裏切られていたことが分かった」アイドルグループのプロデュースを始めたが…

――そして、恋愛リアリティショーの放送以前にアイドルグループのプロデュースも始動。2023年9月には、プロデューサーとして「Party chuuuN!」のデビューを見届けました。

清水 mignonの卒業後、アイドルはもうやらないと決めていたんですけど、グループのプロデュースには興味があったんです。でも、周囲に伝えてみたら「どうせ続かない」「すぐつぶれる」と言われて、正直、なめられていると思ったので逆に火が付きました。

 48グループ出身者で、別のグループで再デビューしたり、新たにグループをプロデュースするメンバーもいたけど、長続きしないと言われていたんです。だから「私はそうじゃない」と、証明したかったのもあります。

――ただ、メンバーとプロデューサーの立場では、勝手が違うと思います。グループのデビューまでには、味わったことのない苦労もあったのではないですか?

清水 2023年1月にプロジェクトがスタートして数ヶ月は、原宿の竹下通りや渋谷の宮下パークで女の子のスカウトをしていました。3月にはオーディションも開催して、アイドル未経験の子ばかりを選んだので、最初はレッスンなどで「自分だったらこうするのに」と、ジレンマを感じることも多かったんです。

 でも、素直で吸収する力の高い子たちばかりでしたし、いつからか「これはイケる」と、信じるようになりました。

 

――では、デビュー時点では相当な自信があったんですね。

清水 NMB48を超えられると思っていました。デビュー当時のメンバーはみんな純粋で素直で、何かをこじらせているような子もいなかったし、全員がかわいくて完璧だったんです。でも、デビューからわずか3ヶ月で、1人のメンバーに裏切られていたことが分かって……。目の前が真っ暗になりました。

撮影=深野未季/文藝春秋

次の記事に続く 〈初告白〉「あるメンバーの恋愛スキャンダルが発覚した」「相手はダンスの先生でした」元NMB48・清水里香(27)が語る、プロデュースしたアイドルグループが解散した経緯

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。