子供が書いたような手紙も

●08年7月頃

〈Q(*本文は美由紀の娘の名前)と一緒に暮らすっていったのはうそだったのお父さん。

なんでいっしょにくらさんの

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お父さんお酒いっぱいのんでいないですか。お酒は体にわるいんだって。また入院せんといけんで~

お酒ばっかりのまないで、ごはんもいっぱい食べてよ。

あとな、Qはお父さん大好き。だけな、今度お肉焼いてな。

お父さん、体に気をつけてよー

Qは、お父さんの顔みに行くけーな。

お母さんとはやく仲直りしてな、お父さん。

あと字がきたなくてごめんなさい。

大好きなお父さんへ Qより〉

後者の手紙は、美由紀の娘が書いたように装われているが、字面は大人のものであり、真の執筆者は不明である。

とはいえ、こうした手紙の内容からも、美由紀がいかになりふり構わず、狙った男性を籠絡しようとしていたかが伝わってくる。

小野 一光(おの・いっこう)
ノンフィクションライター
1966年生まれ。福岡県北九州市出身。雑誌編集者、雑誌記者を経てノンフィクションライターに。「戦場から風俗まで」をテーマに北九州監禁殺人事件、アフガニスタン内戦、東日本大震災などを取材し、週刊誌や月刊誌を中心に執筆。著作に『完全犯罪捜査マニュアル』『東京二重生活』『風俗ライター、戦場へ行く』などがある。
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