そんなこんなが積み重なって、月に80万円近く出したこともあった。これまでに現金で300万円くらい、指輪とかの貴金属は150万円分くらい渡したと思う。前はダンプの運転手をやっていて稼ぎも良かったけど、仕事を辞めた後やからね。貯金とかはなくなって、借金しか残ってない」
Xさんはその後、美由紀が内縁の夫と暮らしていることを人づてに知り、彼女と距離を置くようになった。
以下、美由紀がどのような文言を駆使してXさんに“秋波”を送っていたのか、彼女自身や子供の名前を使って、彼に渡した手紙(*郵送ではなく、メモ帳などへの走り書き)の文面を紹介しておきたい。
手紙に記されていた偽りの“愛の言葉”
●06年1月頃
〈X星人へ(*本文実名。なお、「星人」は美由紀が使った、Xさんの苗字に続く愛称)
X星人の事、好きだけど もう少し美由紀の事 信じてほしい。私の、生活も考えてほしいです。信じる事が出来ないのなら何も言えません。X星人も色々と苦しんでいる事と思いますが 美由紀も苦しいです。
でもX星人と暮らして行けるのを楽しみにしていました。子供達も……
この前、あなたが美由紀に言った言葉は全てウソだったんですか 答えて下さい。
美由紀はいろいろ考えたうえでX星人をえらんだのよ。
将来、X美由紀になれると思って楽しみにしてたのに。T(*本文実名)に行くんだよね。淋しいな。ついて来いと言われないのに ついて行く訳にも行かないしね。
ついて来いって言ってほしいな~
奥さんのお墓を作ってあげたかったし、今でも作ってあげたいですよ。
こんな、バカで乱暴な美由紀だけど、X星人の事、好きで愛してるのは誰にも負けてないです。
ありがとうX星人。
一応、今日は帰ります。
夜9時までに電話をかけてくれるか、美由紀からの電話をとってもらえなければ、美由紀はX星人の事あきらめます。
夜9時になったら、もう明日はないです。私達2人には。
いい返事を待ってます。〉