池田大作名誉会長の死去がもたらしたもの
小川氏は創価学会の現状について、より根本的な問題があると指摘する。「本来的には地力が落ちているからこうなっている」と分析し、池田大作名誉会長の死去を挙げた。
「池田大作氏が2010年代から表に全く出てこなくなり、2023年にお亡くなりになった。そのあたりから会員数や影響力がどんどん減り続けている傾向は明らか」
創価学会の活動の特殊性についても言及した。「普通の宗教団体は、お経を勉強したり、山にこもったりするような活動が中心だと思うが、創価学会は活動の中心が選挙になってしまっている。選挙は政治運動ではなく、彼らの信仰が試される宗教活動とされている」
公明党支持者が高市氏より問題視する「2人の人物」
高市早苗自民党総裁に対する創価学会員の反応も興味深い。小川氏は「高市さん個人に対してはあまり『あれは右翼だからけしからん』みたいなのは意外にない」と語る。
むしろ問題視されているのは、その背後にいる麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長だという。「この2人はもう自民党の中でも反公明派の筆頭級の人たち。特に麻生さんは以前『公明党は“がん”だ』という発言があって、学会員の方々はこういうワンフレーズを非常に気にして、根に持って覚えることが多い」
「教区=選挙区」という独特な構造
野党との連携について小川氏は、構造的な困難があると指摘する。「創価学会における教区は、選挙区ごとの割り振りになっている。宗教団体の組織構造が、選挙区に従って決められている」
この独特な組織構造により、立憲民主党などとの選挙協力は「メンタル面からもテクニカル面からもかなりのハードルの高さがある」という。
「創価学会そのものが吹っ飛んでしまう」
小川氏は最後に、創価学会の将来について厳しい見方を示した。「野党になってしまった以上、しかも公明党・創価学会の地力自体も下がり続けている以上、モチベーションを保ちうるのかどうか」
「地力自体がジリジリ下がっている中において、今の創価学会・公明党に大きな手術をする体力が果たして残っているのかどうか。うまくやっていかないと、創価学会そのものが吹っ飛んでしまうという未来は、全くごく普通にあり得る」
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