コンサート終了から1日半が経過した7月30日、キャンプ場の管理人から、ボニーの母親に彼女が戻って来ないとの連絡が入った。母親はミッチェルの家族にも事情を話し、警察に捜索を依頼するも、当局は駆け落ちでもしたのではないかと全く相手にしてくれない。そこで、両家族は親戚や知り合いに協力を仰ぎ懸命に2人を探すが、行方はまったくわからなかった。
失踪から27年後に出てきた「新証言」
何の進展もないまま失踪から27年が経過した2000年6月、ニューヨークに本社を置くケーブルTV局MSNBCが番組で事件を取り上げたところ、ロードアイランド州に住む当時51歳の男性から驚きの連絡が入る。なんでも、彼もコンサートに参加した1人で、会場に向かう路上でミッチェルとボニーによく似た若い男女に遭遇、3人でペンシルベニア州のナンバープレートをつけたオレンジ色のフォルクスワーゲンに乗せてもらったという。
その途中、ニューヨーク州を流れるサスケハナ川で休憩を取ったのだが、女性が川に入って溺れ、それを助けようとした男性も水に飲み込まれ行方がわからなくなったそうだ。
男性は泳げなかったことに加え、その日マリファナを吸っていたため警察に連絡するのをためらったと告白した。この話が正しければ、ミッチェルとボニーは水難事故で死亡したものと思われるが、警察当局が確認したところ、身元不明の溺死体が発見された記録がどこにも残っていないことが判明。男性が虚偽の証言をする理由は一切ないにしろ、彼の話を完全に信用することはできないとされた。
それから13年後の2013年10月、未解決事件を引き継いでいたニューヨーク州サリバン郡の警察当局に、フロリダ州在住の51歳女性から、また新たな情報が寄せられる。
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