「元サッカー選手の善意の実業家」かと思いきや…

 大会協賛企業であるJALの威光も借り、役員や部長クラスの名刺を見せては「上層部に知り合いが多く、海外から来るジュニア選手の飛行機代を支援してもらっている」と周囲に話していたという。一方……。

「大会の様子を撮影した映像制作会社や旅行代理店への支払いが滞りトラブルになっていた」(大会関係者)

 関係者はこう嘆息する。

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「サッカーに対する情熱は間違いなくあった。ただ、儲け話が大好き。話を大きく盛る癖があって、国や大手企業との強いパイプをとにかくアピールしていた」

 結果的に、愛するサッカーすら詐欺に利用した形だ。

「各地の陳情活動では『サッカーを通じた教育に力を入れている。支援してほしい』などと語り、国や自治体担当者の中には、『元サッカー選手の善意の実業家』と信じ込んだ者も少なくなかった」(捜査関係者)

 最近の口癖は「トランプ政権の幹部に顔が利く」「国際政府間組織の活動をしているから守られている」だったというが、滞在先のブラジルから帰国したところをあっさりと逮捕された。

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