警視庁は10月8日、暗号資産を使って海外のオンラインカジノで賭博を繰り返していたとして、神奈川県の中学1年の男子生徒(13)を常習賭博の非行事実で児童相談所に通告したと発表した。

 男子生徒は小学6年時からオンライン賭博を始め、サイトにおよそ7000回アクセス。計約700万円を賭け、26万円ほど負けていたとみられ「小遣いでは足りず、親の財布からお金を抜きとって使っていた」と供述しているという。

スマホ時代の若年層を蝕む“ギャンブル依存症”の深刻な実態とは(写真:mapo/イメージマート)

「きっかけは、暗号資産交換業を無登録で行っていたとして19歳の大学生が逮捕された事件。顧客を捜査する中で男子生徒を特定した。

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 他にも、賭博をしていた10代から20代の14人を書類送検したが、勝っている者は誰もいなかったようだ」(社会部記者)

捜査員も唖然。別の犯罪に手を出すケースも…

 オンラインカジノを巡っては今年、芸人やスポーツ選手、フジテレビ社員など各界で摘発が相次ぐ。

「警察当局はこれまで、社会的影響力のある有名人の摘発に注力し、抑止につなげると同時に、低年齢化による未成年対策も強化していた。ただ、まさか小学生まで利用しているとは、捜査員も唖然としていた」(同前)

 さらに深刻なのは、オンラインカジノにのめり込み、賭け金を得るために別の犯罪に手を出すケースが少なからずあることだ。