長らく未解決だった名古屋主婦殺害事件。犯行から26年後、安福久美子容疑者が警察に出頭してきた。被害者の家族と警察の執念が実った瞬間だった。学生時代は「大人しいタイプ」だったという彼女は、なぜ凶行に及んだのか。配信中の「週刊文春 電子版」および発売中の「週刊文春」より記事の一部を抜粋してお届けする。

「悟さんの関係者です。誰だと思いますか?」

 2025年10月30日。1人の女が、名古屋の西警察署に出頭した。

 高羽悟さんが回想する。

「31日の昼頃、担当の刑事さんから電話があって、『今すぐ誰にも言わず西署に来られませんか』と言うんです。ただならぬ雰囲気を感じて、もともとあった予定を変更して、午後2時頃に西署に行きました」

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高羽悟さん ©時事通信社

 取調室のような小さな部屋に案内されると、担当刑事は開口一番こう言った。

「悟さん。今夜、犯人を逮捕します」

 驚くまま誰が犯人なのかを尋ねたところ、

「悟さんの関係者です。誰だと思いますか?」

 少しだけ考えた後、悟さんはこう答えた。

「高校の同級生?」

「当たりです」

 容疑者の名前は安福久美子(69)。長らく未解決だった事件の犯人は、悟さんもよく知る人物だったのだ。

高校時代の安福久美子容疑者(高校の卒業アルバムより。同級生提供)

「まさか、あんな大人しい子が……」

 悟さんを思わず絶句させた安福。彼女はなぜ、凶行に及んだのだろうか。

〈この続きは「週刊文春 電子版」および11月6日(木)発売の「週刊文春」で読むことができます。記事全文では「高校時代高羽悟さんに2度チョコ、大学でもフラれて号泣」「『鉛筆が当たって』息子の入学式で同級生保護者に激高」「夫は名古屋大学卒一流自動車部品メーカー勤務のエリート」「『私がいる間に絶対捕まえる』昨春赴任強面刑事の執念」などのトピックを詳しく報じています〉

次の記事に続く 《名古屋主婦殺害》「すごく大人しい」安福久美子容疑者が被害者夫に「何度も告白」「2年連続で手紙付きチョコ」も…高校時代に告白を断られた過去