「ニデックってなんなのさ?」
川口春奈が出演したインパクトのあるフレーズを使ったテレビCMでも知られるニデック。同社は、創業者で代表取締役グローバルグループ代表の永守重信氏(81)が1973年に設立し、国内外70社の企業のM&Aを行うことで急成長してきた。「ニデック」へ社名を変更となったのは2023年7月1日。日本電産から、グローバルブランドとして先行して使用されていた同社名で再出発した。
「回るもの、動くもの」を総合的に手掛ける電機メーカーは、精密小型モーター開発・製造でシェア世界一を誇り、2025年3月期売上は1兆2938億円。今年9月、そんなニデックに不適切会計の疑いが浮上した。
10月28日には日本取引所グループがニデック株について、内部管理体制の改善を求める「特別注意銘柄」に指定。同社株は急落し、ストップ安となった。さらに翌日には格付け機関ムーディーズ・ジャパンがニデックの格付けをA3からBaa1に引き下げる事態に発展した。今、ニデックで何が起きているのか? 創業者の永守氏の周辺で起きている出来事を含め報じた記事を以下で紹介していく。
ニデック永守重信会長が後継社長にイライラ 敵対的TOBに暗雲
工作機械大手の牧野フライス製作所は4月10日、電子部品大手のニデック(旧日本電産)が進めるTOBに反対を表明した。これに対し、ニデックが翌11日、「引き続き必要な対応を行う」とコメントする展開になっ…



