今年1月に死去した竹内英明元県議の名誉を毀損したとして、兵庫県警は11月9日、政治団体「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志氏(58)を逮捕したと発表した。

立花孝志氏 ©時事通信社

 立花氏は昨年11月の兵庫県知事選に立候補。「当選を目指さず、斎藤氏を支援する」という異例の立場で選挙戦を展開していた。

県議が自死した後もデマを拡散

 立花氏は街頭演説やSNS上で、斎藤知事の疑惑に関する告発文書について、竹内氏が「黒幕」であり、斎藤知事を陥れようとしたなどと言及。これにより、竹内氏に対するネット上での誹謗中傷が過熱し、竹内氏は同月に県議を辞職するに至った。

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 竹内氏が亡くなった後、立花氏は自身のYouTubeチャンネルやSNSで、「竹内元県議は警察に逮捕されるのが怖くて命を絶った」などと発言。しかし、兵庫県警は「竹内元議員を被疑者として任意の調べをしたことも、逮捕するという話も全くない」と、立花氏の発言内容を事実無根として否定していた。

百条委で元副知事に質問する竹内氏 ©時事通信社

 竹内氏の妻は、夫の名誉を傷つけたとして、2025年6月に立花氏を名誉毀損の疑いで刑事告訴し、兵庫県警に受理されていた。

 県議の妻が提出した告訴状、本人インタビュー120分など立花氏の言動についても詳しく報じた「週刊文春」のスクープ記事を紹介する。

次の記事に続く 《N国・立花孝志を逮捕》「あまりにも怖いです」自死した元県議・竹内英明氏(享年50)が「週刊文春」記者に“訴えていたこと”《兵庫知事疑惑》