「彼女が僕のテニスの試合を見に来ていたようなんです。友達から『お前の試合に引っ付いて応援している女がいるぞ』って聞かされて。だけど僕から『応援ありがとね』なんて言葉は一切かけなかったし、会話もしなかった。そんなことをしたら、ややこしい事になると思ったから」(同前)

 それでも安福の“ストーカー行為”は収まらず、ついには悟さんの大学まで押しかけ、テニスの練習が終わるまで待ち伏せされていたこともあった。

高校時代の安福久美子容疑者(高校の卒業アルバムより。同級生提供)

「兄は家でそのことを喋っていました」(悟さんの妹)

 悟さんが続ける。

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「無下に帰すわけにも行かないから、仕方なく大学近くの喫茶店に連れて行って話をしたんですよね……」

 それが本記事の冒頭の場面だ。安福は人目も憚らずに号泣して、悟さんを困らせた。

「よほど驚いたんでしょうね。兄は家でそのことを喋っていました」(悟さんの妹)

 だが、それ以来、安福が悟さんの前に現れることはなくなったという。

 次に再会したのは、4半世紀近く経った99年6月。ソフトテニス部のOB会でのこと。20人程のこぢんまりとした同窓会だった。

 そして、その5カ月後に事件が起きる。一体、何があったのか。

〈この続きは「週刊文春 電子版」で読むことができます。記事全文では「高校時代高羽悟さんに2度チョコ、大学でもフラれて号泣」「『鉛筆が当たって』息子の入学式で同級生保護者に激高」「夫は名古屋大学卒一流自動車部品メーカー勤務のエリート」「『私がいる間に絶対捕まえる』昨春赴任強面刑事の執念」などのトピックを詳しく報じています〉

次の記事に続く 【名古屋主婦殺害】犯行5カ月前の同窓会で安福久美子と被害者夫はお互いに「結婚報告」をしていた…高羽悟さんが驚いた容疑者の「高校時代からの変化」