1999年11月13日に起きた名古屋主婦殺害事件。今年10月に逮捕されたのは、奈美子さんの夫・悟さん(69)の高校の同級生で同じソフトテニス部に所属していた安福久美子容疑者(69)だった。

 

 事件から今日で26年。配信中の「週刊文春 電子版」および発売中の「週刊文春」より記事の冒頭を抜粋して再公開する。(初出:週刊文春 2025年11月13日号)

「悟さんの関係者です。誰だと思いますか?」

 2025年10月30日。1人の女が、名古屋の西警察署に出頭した。

 高羽悟さんが回想する。

「31日の昼頃、担当の刑事さんから電話があって、『今すぐ誰にも言わず西署に来られませんか』と言うんです。ただならぬ雰囲気を感じて、もともとあった予定を変更して、午後2時頃に西署に行きました」

ADVERTISEMENT

高羽悟さん ©時事通信社

 取調室のような小さな部屋に案内されると、担当刑事は開口一番こう言った。

「悟さん。今夜、犯人を逮捕します」

 驚くまま誰が犯人なのかを尋ねたところ、

「悟さんの関係者です。誰だと思いますか?」

 少しだけ考えた後、悟さんはこう答えた。

「高校の同級生?」

「当たりです」

 容疑者の名前は安福久美子(69)。長らく未解決だった事件の犯人は、悟さんもよく知る人物だったのだ。

高校時代の安福久美子容疑者(高校の卒業アルバムより。同級生提供)

「まさか、あんな大人しい子が……」

 悟さんを思わず絶句させた安福。彼女はなぜ、凶行に及んだのだろうか。

〈この続きは「週刊文春 電子版」および11月6日(木)発売の「週刊文春」で読むことができます。記事全文では「高校時代高羽悟さんに2度チョコ、大学でもフラれて号泣」「『鉛筆が当たって』息子の入学式で同級生保護者に激高」「夫は名古屋大学卒一流自動車部品メーカー勤務のエリート」「『私がいる間に絶対捕まえる』昨春赴任強面刑事の執念」などのトピックを詳しく報じています〉

最初から記事を読む 《事件発生から今日で26年》「クラスに目立たない子が多い中で感じは良かった」名古屋主婦殺害・安福久美子容疑者(69)の高校時代の素顔《卒アル入手》