高市早苗氏が自民党の新総裁となった直後に政界に衝撃を与えた公明党の連立離脱。一方で、維新と組んだ高市内閣は国民に好感を持って受け止められている。
「報道各社が行った世論調査をみると、内閣支持率は60%台半ばから70%台半ばと、軒並み高水準を記録。JNNが11月に実施した最新の調査では82.0%に達した。過去30年をみても、88%だった小泉純一郎内閣に次ぐ支持率で、石破茂前内閣から約40ポイントも上昇しています」(政治部デスク)
驚異の高支持率を目の当たりにし、自民党内でにわかに浮上しているのが、衆院の早期解散論である。
高市首相が伝家の宝刀を抜いて解散に踏み切れば、政界の勢力図はいかに書き換わるのか。「週刊文春」は政治広報システム研究所代表の久保田正志氏とともに緊急選挙予測を実施した。
与党から野党へと移った公明はどうなるのか。小選挙区には、党代表の斉藤鉄夫氏(広島3区)、党副代表の赤羽一嘉氏(兵庫2区)、岡本三成政調会長(東京29区)、昨年衆院選で落選し浪人中の石井啓一前代表(埼玉14区)らが名を連ねる。中でも当落に注目が集まるのが与党からの離脱を決断した斉藤代表の広島3区だ。
「広島3区はもともと自民の河井克行元法相の地盤でしたが、選挙買収事件の発覚により、それまで比例単独候補だった斉藤氏に選挙区を奪われた。その遺恨は今も燻ぶっており、早くも、比例単独で当選を重ねてきた石橋林太郎氏が出馬の意向を示しています。広島は岸田文雄元首相のお膝元で、石橋氏は旧宏池会(岸田派)所属。石橋氏は岸田氏が公明に差し向ける“刺客”と言えるでしょう」
予測では小選挙区は、現有の4議席に対し、獲得予測はわずか1という衝撃的な結果に。一体、誰が劣勢予測となっているのか。そして比例を含めた獲得議席数は? 「週刊文春 電子版」では、この答えも含む全ての選挙区を網羅した「衆院選289選挙区完全予測」を配信中だ。

【完全版】衆院選全国289選挙区・当落予測リスト《早期解散ならサナエ効果で自民圧勝!参政議席6倍、国民民主大ブレーキ、立憲は埋没》
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