調査は長期間にわたり、警察にも被害届を出して受理されている。

「受理はされたんですが、相手が事件当時小学5年生ということで、触法少年事件になり、捜査に協力するかどうかは加害者が選べるんです。さらに学校でも調査が進んでいるところなので、『捜査できないかもしれない』と念を押されています」

 警察は現場検証などを行ったが、Bの証言はサトルくんの証言とは大きく食い違うものだった。

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「Bは『複数の子にいじめられた、僕も被害者だ』と言っていたようです。『だから仕方なしに首を絞めたんだ』とも主張していました。その後は、Bの保護者も『いじめのことは思い出すとつらそうだから』ということで捜査への協力を拒否されて、捜査は終わりになりました」

サトルくんがAに「お尻の穴にチンチン入れさせて」と迫られたトイレ

「バスケ部で“ズボンおろし”事件があったんです」

 サトルくんは今年度からは中学生になり、バスケットボール部に入部したが、今度はそこで過去の性被害を思い出す事件が起きてしまったという。

「バスケ部で“ズボンおろし”事件があったんです。学校の先生から聞いたんですが、部員の上級生が関わっていて1年生が巻き込まれ、ズボンと下着を下げられたのです。息子は当事者ではないのですが、小学校時代に受けた性被害のフラッシュバックを起こしています。合計10人以上が関わっていたようです」

サトルくんが通学時に通るトンネルには性的な落書きが…

 さらに、登下校で通っているトンネル内に書かれた性的な落書きにも敏感に反応してしまい、精神的なダメージを受けたという。

「サトルはしばらく親にも言わず1人で我慢していたのですが、ストレスが積もった結果『トンネルが怖い!』と急に呼吸が乱れ、動かなくなったんです。そして2学期になると学校へ行けない日が増えてきて、自傷行為も時々してしまうようになりました」