止まらない「彼女の弁明」

「公認会計士を目指し、忙しくても毎週50時間勉強していました。頂き女子としてお金を集め、投資に回し、将来の開業資金にすることが、成功への最短ルートだと思っていました。ところが、結果的に遠回りになってしまいました。頂いた以上のお金を支払うことになりました」

「ですが、この半年以上で気付けたことはたくさんありました。特に3つの素晴らしいことがあります。1つ、私は孤独じゃなかった。2つ、主語は『自分』ではなく、『相手』や『私たち』で考えること。3つ、男の人は敵ばかりじゃない」

「私はずっと孤独で、おぢと同じ側の人間で、私に本当の愛をくれる人はいないと思っていました。今回、私の預金と資産は動かせず、弁済が不可能だった中で、私の大切な人が多額の弁済金と慰謝料を、この1カ月半の間に用意してくれました。『あなたがそばにいてくれないことが大きな損失』と言ってくれました。弁護士の先生も私に対し、何が一番大切かを問いただしてくれました」

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「2つ目の気付きは、相手の立場に立って物事を考えられていなかったということです。魅力的な人はりりちゃんも含め、主語は『あなた』『みんな』でした。私に足りなかったのはこれだと思いました。156日間を留置場で過ごしましたが、周りは犯罪者とはいえ、意外にも普通の人でした。生活を共にして、人間的にとても成長したと感じています」