「ドスドス聞こえるね」憧れの高校生活で始まった“地獄”

――すごすぎます。そして念願のキラキラ高校生活が始まった?

もち子 それが……転落人生の始まりでした。キラキラした高校には、当然ながら、可愛くて細い子たちが集まってきます。私もその一員になれると思っていたのですが、周りの子たちとは体重が20キロくらい違ったので……。

――コンプレックスを克服するために一生懸命勉強がんばったのに……。

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もち子 さらにつらかったのは、友達だと思っていた子たちからの言葉です。私が歩いていると「ドスドス聞こえるね」と言われたり、自転車をこいでいると「がんばって漕がないと痩せないよ」とからかわれたり……。

当時はクラスメイトからからかわれてばかりだった(画像:本人提供)

――それはひどいですね。

もち子 彼女たちに悪気はなかったのかもしれません。でも、自分に自信がなかったので、何も言い返せませんでした。いつもニコニコして、何を言ってもいい便利な存在になってしまっていたんです。いじめ、というわけではないけれど、毎日が地獄でした。

 そんな生活が2年ほど続いた後、高校3年生の4月から大学受験が始まりました。私はまた「受験勉強をすれば何かが変わる」と信じ、キラキラしたイメージの青山学院大学を目指して勉強を始めたんです。

――また勉強を頑張ったんですね。