資生堂、ニデック(旧:日本電産)、三菱自動車…日本を代表する企業は今、大きな岐路に立たされている。

 11月10日、2025年12月期の連結最終損益が520億円の赤字になる見通しを発表した資生堂。60億円の黒字としていた従来予想を下方修正、過去最大の赤字に転落する見込み。8月にアメリカの子会社の人員300人を削減したと明らかにしたが、今回、さらに国内で200人前後の希望退職を募ることも決定した。

 ニデックをめぐっては、日本取引所グループが10月28日、内部管理体制の改善を求める「特別注意銘柄」に指定。同社株は急落し、ストップ安となった。翌日には格付け機関ムーディーズ・ジャパンがニデックの格付けを1段階引き下げ、さらに11月20日には格付けが「Baa1」から「Baa3」に2段階引き下げられる事態に発展している。

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 三菱自動車は11月5日、2025年4〜9月期の連結決算で、最終的な収支を示す純損益が92億円の赤字に転落したと発表した。米トランプ政権の高関税で営業利益が277億円押し下げられ、主力の東南アジアや米国での販売減少も響いた。世界販売台数は実に6%減となった。

 名門企業の内部で一体、何が起きているのか。週刊文春がリポートした記事をまとめた。

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