今年の8月に一般男性との結婚を発表した、社会起業家のたかまつななさん(32)。現在の生活やパートナーとの出会い、結婚を決めたきっかけについて、話を聞いた。(全3回の1回目/続きを読む

株式会社笑下村塾代表/社会起業家のたかまつななさん ©山元茂樹/文藝春秋

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行く先々でお祝いの言葉…「ああ、幸せだなあ~って」

――ご結婚おめでとうございます! お幸せそうですね。

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たかまつななさん(以下、たかまつ) はい。毎日が充実しているし、ヒデさん(パートナー)がいつも傍にいてくれる安心感は独身の頃は想像できないものでした。

――結婚して生活は変わりましたか?

たかまつ まずびっくりしたのが、行く先々で「おめでとうございます」と声を掛けられたこと。人生でこれほど「おめでとう」と言われたことがなかったので、ああ、幸せだなあ~って。顔が緩みっぱなしです(笑)。

 昨年12月末から同居していたので、生活面では結婚を発表してから大きく変わったということはないです。でも、2人で出かけることが多くなり、人との繋がりが2倍になりましたね。私はこれまで性格的に一人で背負い込むことが多かったのですが、今はヒデさんの家族や友人、仕事関係の人たちとも繋がり、自分の世界がぐんと広がった気がします。

 

「世界中が敵でもパートナーだけは味方」という心強さ

――これまでは一人で闘ってきた。でも今は伴走者がいると。

たかまつ もちろん応援してくださる方は、これまでもたくさんいましたが、結婚してから心の安定感は半端ないです。私は自分の家族との関係があまりよくなかったので、誰かに守られているという感覚はあまりなかったけど、「世界中が敵でもパートナーだけは味方」という心強さは全然違います。

 もちろん、親身になってくれる友人や仲間はいますけど、やはり彼らにはあまり迷惑をかけてはいけないと気を使ったりしますから。1回食事や電話などで話しても、立て続けに連絡するのは迷惑かな、とか思いますよね。

 今は何かあれば「ねえ」とすぐに声を掛けられるし、それに、すぐ相談に乗ってくれるパートナーなんですよ。