今年の8月に一般男性との結婚を発表した、社会起業家のたかまつななさん(32)。マッチングアプリで出会ったパートナー「ヒデさん」からのプロポーズ秘話、事実婚を選んだ理由、結婚発表を通じて伝えたかった“本当の思い”とは?(全3回の2回目/続きを読む)
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プロポーズの言葉は…
――婚約はいつ頃されたんですか?
たかまつななさん(以下、たかまつ) それがなかなか……。同居を始めていたのでヒデさんは今更と思っていたかもしれないけど、私はやっぱりプロポーズはきちんとして欲しかった。
ヒデさん(パートナー)は付き合う時も、友達から助言され「じゃ、付き合おうか」と軽い感じだったし、プロポーズだけはしっかり言葉にして欲しかったんです。私からしてもよかったんですけど、そこは私も古い考えで、パートナーからの言葉が欲しかったんですよね。
――そこから、どのようにプロポーズに至ったのですか?
たかまつ 事あるごとにプレッシャーはかけ続けました。「指輪はいらないけど、バラが欲しいなー」とか。今年7月、私の誕生日に東京・恵比寿にある夜景が見えるレストランでバラの花束をいただきました。花びらに「Marry me」と。
「来たー!」って、嬉しかったですね。もちろん「こちらこそよろしくお願いします」と即答です。
話題になった「事実婚」という選択
――結婚発表の際、事実婚を選択されたことも話題になりましたね。どのようにして決めたのですか?
たかまつ 二人でいろいろ話し合ったんですが、「事実婚がいいんじゃないか」というのはパートナーからの提案でした。
私はもちろん名前を変えたくなかったけど、その一方で、恋愛観は保守的なので、「この人と一生添い遂げたい」みたいな感情があり、事実婚だとその辺があやふやになってしまうんじゃないかという危機感があったんですよね。
それに事実婚だと、子どもが生まれたら原則、母親の単独親権になります。それもパートナーに悪いような気がして……。でも、ヒデさんは「仕事上、二人とも名前は変えたくないのに、結婚したからと言ってどちらかが強制的に変わるのはおかしくない?」って。結婚は二人の新しい人生の門出なのに、どちらかが我慢したり嫌な思いをしたりするのはおかしいと。私も根本的なところはヒデさんと同じ考えだったので、プロポーズされてから1か月後に、Xで事実婚をしたことを発表しました。





