若者が「社会は変えられる」と考えられる仕組みを

――素敵なパートナーを見つけ、仕事もパワーアップしそうですね。

たかまつ 「若者の政治参加」をライフワークにしているので、若者が「社会は変えられる」と考えられるような仕組みをもっと作っていきたいです。

 主権者教育をテーマにスウェーデンやデンマーク、ドイツ、イギリスなどに取材に行きましたけど、子どもたちの声を聞いて学校を運営するという学校内民主主義の教育が組織化されているんですよね。だから、選挙でも若者の投票率が高いんです。

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――たかまつさんが普及に力を入れている「リバースメンター制度」もそうした狙いがあるんでしょうか。

たかまつ 高校生が若者の目線で行政の首長にアドバイスする仕組みなんですけど、群馬県の山本一太知事がいち早く取り入れてくださり、今は福岡県古賀市と東京・品川区でも始まりました。もっと広げていきたいですね。

 高校生が意見を言うことによって、大人が気づかなかった課題が露呈することもあるんです。このリバースメンター制度は非常に上手くいっていて、首長らは「なるほど」と高校生の意見に深く頷くし、一方の高校生たちは、声をあげたら真剣に聞いてくれる大人がいると自分に自信が持てる。同時に、声をあげれば社会を変えられることに気づき、政治参加が身近になるんです。担当の行政の方も高校生目線で一緒になり、社会をよりよく変えようとしてくださっていて心強いです。

 

――今後の目標は?

たかまつ あとは、もっと英語を喋れるようになって、海外の活動家や記者たちと交流を深めたいですね。社会がより良い方向に向かうように、分断が加速しないように。まだまだ頑張りたいですし、やりたいこともいっぱいあります。

写真=山元茂樹/文藝春秋

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