「刑事ヤギノメ」の次回作も執筆中

——映像化について、松嶋さんのご希望の方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません(笑)。さて、『刑事ヤギノメ』、「新たな警察小説シリーズの開幕」と帯に打ち出されていますが、次回作に期待してもいいのでしょうか?

松嶋 そうですね、早速取りかかっています。基本的に、私の心情としては常に「前の作品よりも面白いものにしたい」っていう気持ちで頑張ってます。

——はい、大変期待しております。この5つの作品ですが、松嶋さんの中では結構すんなり書けましたか? それとも結構時間がかかったな、という感じでしたか。

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松嶋 時間がかかった、という感じはあまりないですね。すんなりと最初の作品ができて、動物を章タイトルに入れようと考えたときから、自分でも楽しみながら書けたように思います。

——警察って大変な仕事だと思いますが、そんな中でもアットホームなところもあるし、ジョークなんかも言うんだな、って思いました。

松嶋 もちろん言います。私が大阪出身だからかもしれないですけど、現役時代は(冗談が)特にひどかったですよ。署内にいるときはみんなそんな感じでしたね。冗談を言ったり、笑い合ったり。もちろん一般の方がいらしたときは違いますけども。

——未だに連絡を取り合ってる仲間が結構いらっしゃるんですよね。

松嶋 そうですね。ついこの間も同期とランチをしました。「今度ラジオにも出させていただくんだ」という話もしまして、「頑張ってね」と言われてきました。

——友情は続いてるんですね。

松嶋 どちらかというと同志のような繋がりを感じますね。やっぱり厳しい警察学校の訓練を経て、同じように大変な仕事を経験したっていう、そんな繋がりが強いのかなと思っています。

——質問が順不同になりますが、松嶋さんが警察を目指したのはどういう理由からだったんですか?

松嶋 大昔のことなので私も記憶が曖昧なんですが、やっぱり最初は「制服に憧れた」というのがあったんじゃないかなと思います。あとは特殊な仕事であるということと、公務員であるということ。頑張って試験を受けた記憶がありますね。

——何より正義感が強かったのではないでしょうか。

松嶋 ありがとうございます。そうですね、今でも交通ルールは守っています(笑)。

——松嶋さんの最新作『刑事ヤギノメ 奇妙な相棒』は文春文庫から発売中です。ぜひ、手に取ってみてください。松嶋さん、ありがとうございました。

松嶋 ありがとうございました。

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