東京湾を見下ろす砲台跡

 日本では珍しいイギリス積みのレンガトンネルを抜け、左へ進むと最後の分岐点に到着する。

■猿島トンネル

 ところで、猿島はそもそも猿がいるから猿島と名付けられたわけではない。一説には、日蓮が房総半島から鎌倉へ航海中に船が難破したため、南無妙法蓮華経を唱えたところ、大きな白い猿が現れて船を現在の猿島まで導いてくれたことが名前の由来とされている。

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猿島のガイドマップ。日蓮洞窟はがけ崩れのため立入禁止と記されている

 もしそこに現れたのが大きな猫だったら猫島になっていたのだろうか。猫が一匹もいない猫島が爆誕していたかもしれない……。

 そうこうしているうちに猿島最北端の砲台跡へ到着。

 視界が開けており、そこからは東京湾が一望できる。戦艦が攻め込もうものならいつでも迎撃できる位置にあることは一目瞭然。

この先にある第一海堡、第二海堡も同じく要塞だった過去がある

 今では考えられないがいつ敵に攻め込まれるかわからない時代だったからこそ砲台を設置する必要があったのだ。幸いにも実戦で使われたことはなかったそうだが、猿島は首都圏を守る最後の要として、ここから東京湾を今なお見つめ続けている。

 というわけで猿島の歴史を感じたところで、今回の本題でもある猿島では何が釣れるのか?調査を開始していく。

次の記事に続く 驚きの魚影の濃さ、想定外の釣果…! 横須賀からたった10分の“東京湾唯一の無人島”で釣り上がった“竿をぶちまげる大物”の正体とは

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