横須賀の海岸を歩いていると沖合に浮かぶ島が見える。遠目から見ても緑深い木々が生い茂るその島は東京湾で唯一存在する自然島「猿島」だ。

うみかぜ公園から見た猿島

 対岸にあたるうみかぜ公園で釣りをしていると必ず視界に入ってくるため、存在は知っていたが釣り場としては未知であり、何が釣れるのか気になっていた。

上空から見ても緑に覆われている

 そこで今回は東京湾に浮かぶ猿島は一体どんな島なのか、また何が釣れるのか? 実際に島に渡り、調査したいと思う。

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無人島「猿島」に向けて出発

 猿島へは三笠公園から船で渡島できる。9時半の始発に合わせて近隣の駐車場に車を停めてチケット売り場へと向かうと、平日にもかかわらず出港30分前にはすでに乗船待ちをしているお客さんが多数。

チケット売り場
乗船場

 猿島は都市部にありながら自然と歴史が味わえるそのロケーションから、年間20万人もの観光客が訪れる横須賀屈指の観光地。平日でも訪問者の絶えない人気の島だ。

 チケット売り場で乗船手続きを済ませたあと、少し時間があったので店内のお土産コーナーを散策することにする。横須賀の名物はなんと言っても横須賀海軍カレー。旧日本軍の兵食にカレーライスがだされていたことが由来だそうだ。

サイダーやクラフトビールなど気になるお土産がたくさん

 取材を行ったのは8月中旬。茹だるような暑さのなか、ひとまず冷たいサイダーを買ってのどを潤した。定時になり船が出航する。10分間の東京湾クルージングが始まる。

徐々に近づく猿島に心が躍る

 振り向けば横須賀市が一望できる。ウォーターフロントを目指す街の景観が美しい。

あっという間に猿島に到着

 猿島に上陸。桟橋から海面を覗くと、辺り一面に回遊する無数のクロダイが出迎えてくれた。船のスクリューが海底の砂を巻き上げ、ゴカイやエビが露わになり活性が上がっているのだろうか。

20~30匹ものクロダイが回遊している

 クロダイはあとで狙うことにして、まずは島内を散策してみることに。