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2018/08/02

“SNSの丸刈り”インスタ削除「なにもそこまで……」

 とはいえ、自由恋愛の世の中です。何となく「金持ちアピールする実際金持ってる年の差カップル」という着地点が見えてきたところで、起きたんですよ、あの事件が。起きたというか、起こしたのか。なんと剛力さん、反省の弁とともにそれまでインスタに上げた全ての投稿を削除してしまったのです。ここで一気に形勢逆転。「そこまでする必要ないのに」「誰が彼女を追い詰めたのか」と剛力さんはこの騒動の「被害者」になりました。全盛期の霧島もびっくりの、うっちゃり!! すごいですよ、これ。こんな攻撃方法があったのか……と唸らされました。AKBの峯岸さんがやった“丸刈り禊”のSNS版じゃないですか。問答無用で世間を「なにもそこまで……」とどんよりさせてしまう、SNSの丸刈りでした。


 なにがすごいって、これめちゃめちゃ効果が高いわりに、よくよく考えたら全然本人的にはダメージないとこなんですよね。当たり前ですけど、丸刈りにしたところで、髪はまた生えてくる。インスタの投稿全削除したところで、大事な写真データは手元に残っている。それなのに「ものすごく大きなものを失わせてしまった」と相手に感じさせるのは、なぜなのでしょうか。

宮沢りえさんの「アカウント閉鎖」よりショッキング

「全削除」と似た類の“ショックツール”として、芸能人にはアカウント「閉鎖」という切り札があります。最近ですと、V6の森田剛と結婚した宮沢りえが、コメント欄での罵詈雑言に耐えかねてインスタアカウントを閉鎖しました。でも不思議なことに「閉鎖」より「全削除」のほうが、ショッキング感強い。普通に考えれば、「閉鎖」のほうがより「取返しつかない」度合いは高いのに。あくまで私的な感覚ですが、「閉鎖」は一時ニュースになるもすぐ収束していくのに、今回の「全削除」はそれが剛力擁護の強い後押しになっている。ここに私は剛力彩芽の芸能人、タレントとしてのしたたかさを見てしまうのです。

したたかな剛力さん ©文藝春秋