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SNS「閉鎖」は逆ギレ、「全削除」は反省……

 なんやかんやで芸能ニュースがもてはやされる背景には、「芸能人はすべてを我々の前にさらけ出すべき」という、一般人の欲求・欲望があるのだと思います。「有名税」なんて言葉で片づけられますが、有名人は私生活を根掘り葉掘りされてしかるべきだと、どこかで思っている節がある。「全削除」と「閉鎖」の受ける印象の違いはここにあると思うんです。今まで開いていたものを、芸能人が自分の都合で「閉じる」こと、そこには「反省」よりも「逆ギレ」に近い何かを感じるのではないでしょうか。「せっかく見せてあげてたのに、そんなに言うならもう見せてやんない、こっちはこっちだけで楽しみます」的な、逆ギレをね。

 しかし「全削除」はアカウントは開いたままで「あなたの気に食わないものを消します」というもの。あくまで芸能人としての「見せる」責任を果たしたまま、反省の色だけ滲ませられる。はぁぁ剛ちゃんすごいね。一般人の欲望を満たした上で、さらにそれを利用する。相手の力を利用しながら、すっと力の方向を変えてしまう。叩いている人間より、擁護している人間より、タレント剛力彩芽は何枚も上手ということは、今回の騒動でよく分かったことです。

「全てを消して一から出直します」と宣言して、また恋人の写真をアップする。これぞ『女囚セブン』で全京都人を敵に回した剛力の煽り力。ただこれだけは忘れないでください。あのプライベートジェットの内装選びに関わっていたというだけで「紗栄子、剛力彩芽に“激怒”のウワサ!」とネットニュースになってしまう紗栄子。よくよく読んだら「嫉妬深い性格だからアイツだったら怒ってそう」という、憶測記事だった紗栄子。紗栄子が元カノじゃなかったら、たぶんこんなに面白いことにはなっていないはずなので、剛力さんはとにかく紗栄子に感謝すべきだと思いました。