「バチン!」と大きな音がして、アキレス腱が断裂→陸上を引退
――めちゃくちゃ逞しいですね。
みさみさ 普通に歩けてはいましたし、我慢強い性格なんですよね。顧問にも黙って試合に出場したんですが、刺さった箇所の周辺が真っ青に腫れ上がって、テーピングだけじゃごまかしきれず、結局バレてすごく怒られましたけど。今でも痕が残っています。
――その後、2019年まで実業団で陸上競技を続けていたそうですが、引退の理由は?
みさみさ アキレス腱を断裂したのが大きな転機でした。 試合のアップ中に「バチン!」と大きな音がして「あ、これ終わったな」と直感しましたね。アキレス腱のケガで多くの選手が引退していくのを見てきたので。
アドレナリンが出ていたので痛みは一時的に感じませんでしたが、だんだん足に力が入らなくなり、最終的には足を着けないほどの激痛で病院に行きました。手術は全身麻酔で受け、術後はギプス固定と松葉杖で数週間過ごしました。最初の1カ月は本当に痛くて、今でも天候が悪い日や朝ベッドから起きるときには「痛いな」と感じることもあります。
結局、競技を続けるのは無理。陸上競技で生きていくと決めていたので、生きがいを失ってこれから先どうすればいいのか、ただ呆然としていました。
「ピンクゴリラ」と呼ばれるほど、体ががっしりしていた
――同年12月にボディビルダーとして初のボディコンテストへ出場していますね。なぜボディビルに転向を?
みさみさ 陸上を続けられなくなったとき、今も仲良くしている友達から「お前、ボディビルダーなら世界一を狙えるよ」と言われたのが大きなきっかけでした。とはいえそれまでボディビルの世界には全く縁がなくて、「何その世界?」みたいな感覚だったんです。
――自分がボディビルダー向きだと実感したのは、どのあたりからですか?
みさみさ トレーニングを重ねるうちに、自分の体型が明らかに変わっていく実感もあって、半年ほどで「陸上では、もう世界を狙えないけど、ボディビルで世界一になればいい」と気持ちが変わっていきました。
昔から筋肉がつきやすい体質ではあったんです。ピンクが好きで持ち物がピンクだらけだったんですけど、体つきががっしりしていたこともあって高校時代は「ピンクゴリラ」と呼ばれていたくらいで(笑)。
――陸上からボディビルダーに転向するにあたって苦労したことは?
みさみさ 陸上競技のトレーニングでは全身を一気に使う動きが基本だったんですが、ボディビルでは特定の部位にしっかり重さを乗せるトレーニングが基本なんです。何をしても全身を使ってしまうクセが抜けず、その感覚を切り替えるのが難しくて、移行には1年くらい悩みましたね。
