半狂乱となった妻は⋯

 夫の死を聞いたキャサリンは半狂乱となり、葬儀への参列を強く望んだが、許されなかった。西オーストラリア州ウェストスワン北東部のバンディアップ女子刑務所に収監されていた彼女は、デヴィッドの死から2年後の2007年に仮釈放申請の資格を取得し、手続きを取ったものの、裁判長は「永久に釈放されるべきではない」としてこれを却下。2025年9月現在も同刑務所に収監されている。

写真はイメージ ©getty

 ちなみに、キャサリンが前夫との間に生んだ末息子のピーターは事件発覚後、世間から激しいバッシングを受けたものの、母親が1日でも早く釈放されることを願い続けているそうだ。

 また、デヴィッドの前妻との娘ターニャは父親が逮捕されたとき10歳で、後に姓を変更、成人してからも決して子供を産まないことを己に義務づけた。「二度と別のデヴィッド・バーニーを生み出したくない」というのが、その理由だという。

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